◇三国志について語る

【４】袁家

　袁家というと代々有名な官僚を輩出してきた家柄として有名です。
　三国志の中で最も有名な部類に入るというので挙げると袁紹と袁術でしょう。
中でもこれが両者の未来を分けたと思われる官渡の戦いですね。勿論袁紹と曹操
の争いです。
　この時の戦いは、圧倒的な兵士とその他の物量で迫る袁紹、それに対して選り
すぐりの中でも更に選りすぐった精鋭部隊と将を用いて戦ったと言われることが
多いです。元々袁家は名望が高かったから漢王朝の統治に見切りをつけた各地の
士が多く集まっていて、曹操に勝ち目はないと思われるようなものだったと思わ
れるが、結局は袁紹は敗れる。名望はあったが、優柔不断な性格であり家柄を重
視する傾向のある袁紹では田豊などの有能な人物を使い切れなかったんだろうな。
　その後は袁家は袁紹が病死し、いわゆるお家騒動で分裂。そこを曹操に攻めら
れ滅亡しました。といっても実際、高柔などの袁家の血を引く一部の者は生き延
びて曹操に降ったらしいですが。
　まぁ袁紹自体は普通の人間だが、袁術などはある意味、派手な歴史的要素を作
るお家のとって"問題"人間でしかない。事実最後は哀れな末期をむかえて死んで
いる。
　曹家は元々宦官の父の家柄であり、袁家は高貴な官僚の家柄。
　皮肉ったようなお家の末路だと思うのは自分だけですかねぇ・・・。



　最終更新：2006/1/25